かつて30kgのダイエットに成功した佐伯怜胡の、おかしくも切ない、波乱万丈のダイエット人生を赤裸々に、麗らかに告白した至極の逸作。
 ネット初の大公開!! 肥満に悩むあなた、まぁちょっとお立ち寄りやすぅ〜。

第3回
  我が人生第一回目のダイエットが始まった。まずは、なんと言っても食事制限だ。
朝の茶碗三杯分の握り飯を、一杯のかけそばならぬ一杯の茶碗飯に変えた。低炭水化物だ。
みそ汁は、アホの三杯汁から一杯へ。これで、塩分大幅カット。仏壇に手を併せる時は、御供物を見ず、真っすぐ中央のお釈迦様に焦点を絞った。左右の位牌を見ようものなら、すぐさま御供物が視界に飛び込むからだ。そして、速やかに扉を閉めた。案の定、母には「いちいち閉めるな! 」と、怒られた。でも、右から左へ通り抜けーミラーマンーだった(鏡の中を通り抜けか...?!)
給食のおかずも並盛りにし、多く注がれた時は「減らせ!」と脅した。気を効かせて大盛りにしてくれた当番の子らは、私の変貌ぶりに皆"鰯顔"だった。むろん、残ったパンは全て、男子どもにくれてやった。

 家に帰れば、エアロバイク!は、無かったから、自転車のスタンドを上げ、庭の山桜の木ノ下でこぎまくった。
 そして「アタックNO.1」のシェレーリナの十字トスと、鮎原こずえの消える魔球の特訓!? 紙袋に新聞紙を詰め、作った手製バレーボールを容赦なく家の土壁に向かって、打ち付けるというものだった。
やはり母に怒られた。

 夜は、夕食後、座敷にゴムを張り「ゲバゲバ」を見ながらゴム飛びだ! これは、なぜか母は推奨した。多分、居間で好きなテレビを私に邪魔されず、見る事ができたからだと思う。

 だが、こうした努力の甲斐あって、除々に私の体は絞られ、危険な肥満児ゾーンから脱出して行けたのである。 「ダイエットは楽しく!」子供の私は、遊びとダイエットを見事に融合させたのである。が、子供ゆえ、その蜜月も長くは続かない出来事が起こるのである。(つづく)
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